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IOS

口腔内スキャナー

IOS(口腔内スキャナー)について

デジタルデータにより口腔内印象採得から補綴物セットまで患者様のご負担が軽減され、先生方には信頼性の高いアイテムです。

IOSは、データ処理能力が高く、従来の印象採得方法と比較し、膨張・収縮などの材料の変形がなくなり、より高い精度、審美性が求められる補綴物(モノリシッククラウンなど)がモデルレスで製作できます。ただ、まだ進化中のため、対応すべき課題もたくさんあります。

IOS導入により歯科医院・技工所の時間短縮にも繋がり、優れた品質の補綴物が患者様に提供可能となります。

 

MAKER

取扱いメーカー

3shape
Trios

Dentsply Sirona
CEREC

Align
iTero

IOS導入のメリット

印象採得の時間短縮、その場で確認できる

患者様の負担軽減

デジタルデータで管理しやすい

模型の保管場所がいらない

石膏、印象材、宅配などの経費削減

インプラント印象の手間が少なくなる

感染症拡大の防止に繋がります

IOS導入成功のための、支台歯形成ポイント

〇フィニッシュラインは、審美的に可能な限り歯肉縁上または歯肉縁に設定してください。

〇マージンはディープシャンファーあるいはラウンテッドショルダーで形成してください。

〇咬合面クリアランスは、1.5mm以上を確保してください。

〇軸面の厚みは、1.0~1.5mm以上を確保してください。

〇軸面テーパー角6~10°にしてください

〇隅角部は角のない丸みを帯びた形態にしてください

〇禁忌として、アンダーカット・ナイフエッジ・ジャンピングマシーンなどご注意をお願いします。

【IOS印象採得時の注意点】

〇歯肉圧排が必要、唾液の存在は精度を下げる、診療台のライトは消し外光をなるべく遮断してください。スキャンボディのフラットな面を頬側、唇側に向けることで正確に撮影できます。
注意:スキャンボディは、事前にラボサイドに確認してください。
ラボサイドが使用するソフトに対応した専用のスキャンボディを使用する。

 

インプラント2本までモデルレスで製作条件

〇スクリューリテイン

〇単冠・連冠・Br(スクリューリテインの可能なケース)

〇インプラント2本で連冠またBrの場合、IOS印象とは別にシリコン印象用のインプレッションポストをワイヤー・レジンで固定し適合確認ダイ(図1)を製作して頂きます。

〇歯肉縁からプラットホーム(フィクスチャー)までの距離4㎜ですが最低3㎜以上必要です。

チタンベースのカフの高さ1.0~1.5㎜(図2)のものがあるため、歯肉縁からプラットホーム1.5㎜以下の場合シリコン印象お願いします。

〇プラットホームから対合歯とのクリアランス6.5㎜以下の場合シリコン印象お願いします。

〇隣在歯のコンタクトの形態が悪い場合、隣在歯のコンタクトの調整をお願いします。

〇テンポラリー(PMMA)(図3)も製作します。

3Dプリンターについて

令和3年5月時点で、3Dプリンターは、補綴完成には精度的に問題があるのですが、インプラント上部構造のサブジンジバルカウンターなどを製作する場合など参考になるので使用しています。
IOSデータで設計し削り出したジルコニア・CADCAM冠は、隣接面のコンタクト、咬合面のコンタクト、マージン適合など精度が高いです。